外壁塗料とは?
顔料、添加剤、合成樹脂を混ぜ合わせたものが一般的に塗料といわれます。
顔料が色や明るさを、合成樹脂が耐久性などを、添加剤は塗料に様々な特徴を加える役割を担います。
このような成分の組み合わせによって、外壁塗料の性質が変わってきます。
主流はシリコン合成樹脂塗料
塗料に含まれる、合成樹脂にはアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの種類がありますが、現在では、シリコン合成樹脂の塗料が圧倒的に多く使用されています。
外壁塗装では、アクリルやウレタンはほとんど使われなくなりました。耐久性や、費用の面など、シリコン系の塗料のほうが総合的にバランスが取れているからです。
シリコン合成樹脂塗料の特徴
その名のとおり、塗料にシリコンが含まれています。現在では戸建の外壁塗装の約70パーセント以上でシリコン塗料が用いられています。
多くのメーカーから様々な塗料が発売されており、カラーバリエーションも豊富にあります。
耐久性も10年程度はしっかりともつので、コストパフォーマンスにも優れた塗料です。
汚れにくさや断熱効果、防水性などの機能面は、同じシリコン塗料の中でも、商品によって特徴にちがいがあります。住宅の立地条件や、気候に合った塗料を選びましょう。
シリコン合成樹脂塗料の気をつけたいポイント
70パーセント以上の外壁塗装で用いられているシリコン塗料。とても安い価格設定をしている業者もありますが、ひとつ注意点があります。
それは塗料のグレードです、中でも「単層弾性」の塗料を使用していないかに注意してください。
通常のシリコン塗料と比べ安価で、耐久性が低く、5~7年ほどで塗り替えが必要になります。安くて良い業者もありますが、あまりに相場とかけ離れた、価格設定の場合は、使用される塗料のグレードが標準レベルのものなのか、しっかり確認しましょう。
より耐久性を高めるにはフッ素塗料を
シリコン塗料より、グレードの高いフッ素塗料です。もちろん費用はシリコン塗料よりも高くなりますが、その耐久性などの機能面は、シリコン塗料より優れているといえるでしょう。
フッ素塗料とは、塗料の合成樹脂に、蛍石を原料としたフッ素樹脂を加えた塗料になります。シリコン塗料と比べると、その耐久性は15~20年程度、汚れに強く、雨風や紫外線に対する耐性が高いのも特徴です。費用は高めになりますが、塗り替えまでの期間が長いため、かえってお得になるケースもあります。
まとめ
外壁塗装をするとき、費用はもちろん気になるところです。しかし、値段だけにとらわれず、塗料の特徴や、グレードをしっかり把握することが大切です。
また外壁塗装は施工する業者の技術によって、その耐久性などに影響がでてきます。実績があり、信頼できる業者を選ぶことも重要なポイントになるでしょう。
日々、進歩している塗料の世界ですが、もちろん、新しい優れた塗料もでてきています。注目されている、新しい塗料のご紹介も今後していければと思います。
リプロハウス代表 初田敏正の解説
外壁塗装の塗料と耐久性について
ここ数年は、「フッ素」という塗料が市場に出ています。
しかし、このフッ素塗料を戸建て住宅で外壁に塗装するのは、まだ歴史が浅いです。
これまでの戸建て住宅、マンション、ビルなどの外壁塗装はシリコン塗料が主流でした。シリコン塗料には20年~30年の歴史と実績がありますので、戸建て住宅にはシリコン塗料をおすすめしています。
また、塗料という材料選びを慎重にすることはもちろんですが、その物件がどういう構造なのかということも大切なポイントです。
木造住宅、鉄骨住宅、RC住宅など戸建て住宅の構造にはいろいろな種類がありますが、その構造にあわせた塗料を選ぶのが一番大事です。
雨が降ったり、日が当ったり、家がゆれたりするのに対応できる塗料を選ぶ。
施工する業者は、そういった様々なことを考慮してお客様のお家に一番あう塗料を選んでいける知識も必要になってきます。
さらに、塗装工事は下地処理の工程がとても重要です。
塗料を塗るだけ…ではなく、下地処理をきちんと行ってから塗装を行うと耐久性が伸びることにもつながります。
弊社で施工する際に、まずお客様に大切なこととしてご説明するのは、この下地処理とアフターメンテナンスです。
塗っただけでは、後にひび割れ・色あせなどのいろいろな問題が発生することがあります。
そのようなことが無いように、下地処理と毎年一回のアフターメンテナンスをきちんと行うことにより、10年の耐久性といわれていた塗装の耐久性が「15年持った」とおっしゃるお客さまも沢山いらっしゃいます。
せっかくの塗装工事を、できるだけ長く良い状態で保ちたいものですね。
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