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今年も出たっ!ゴキブリのいない家にするために1/1

夏になると一度は部屋に出てきませんか?そうです、黒くて、素早くて、嫌われ者のゴキブリのことです。ゴキブリは気持ち悪いだけでなく、食中毒の原因菌や、赤痢、小児麻痺ウィルスなどを媒介し、糞などから、実際に人に感染が広がるケースもあります。 ゴキブリの駆除方法などは、インターネットでもたくさん情報を得ることができますので、今回は住宅目線から、ゴキブリの対処方法をご紹介しようと思います。

画像はイメージです

ゴキブリの侵入箇所を突き止める!

最近の気密性の高い住宅でも、2~3ミリの隙間があれば、ゴキブリは当たり前のように侵入してきます。
どこから侵入するかを突き止め、ゴキブリの侵入を未然に防ぎましょう。

侵入箇所として考えられるのは…

①玄関などの出入り口や窓の隙間
普段から頻繁に開閉する扉や窓、もちろん完全に密閉することはできません。
なるべく隙間の少ない造りの窓や扉を取り付けることが重要ですが、網戸などの隙間には、スポンジテープなどを使用することで侵入口となる隙間を埋めることができます。

②換気扇口
住宅外部と直接つながる換気扇口。取り付け工事の際には、壁との隙間ができないように施工することが大切です。
新築では隙間が空いていることは少ないですが、換気扇を交換した場合、もともと設置していた換気扇とサイズがちがい、わずかな隙間ができることがあります。換気扇口と壁との隙間ができた際には、パテなどの充填剤で隙間をしっかり埋めるようにしましょう。また室内の換気扇側にもフィルターを貼るなどし、外からのゴキブリの侵入を防ぎましょう。

③排水口
排水口からゴキブリが出てくると思うだけでゾッとしますが、実際に排水口からゴキブリが上がってくるケースは稀です。理由はキッチンや、お風呂の排水口には、下水からのニオイや害虫が室内に上がってこないように、排水口と排水管の間に水を溜めておく排水トラップという装置があるからです。
だだし、何らからの理由で排水トラップが機能せず、水が溜まらない状態になると、排水管や下水からゴキブリが上がってくる可能性があります。定期的に排水口などの洗浄をし、排水トラップが機能しているかをしっかりチェックしましょう。

④エアコンホースの穴
エアコンのホースを通すための穴です。
主に冷媒管やドレンホースなどをまとめたホースで、壁の穴から室外に出ています。このホースの穴は少し大きめに開けられていることが多く、その隙間はゴキブリの侵入口としては十分です。
パテなどで、しっかりと隙間が埋められていれば問題ありませんが、古い物件などでは隙間がそのまま開いていたり、パテが劣化し剥れていることもあります。
見落としがちな部分だけに、要チェックのポイントです。

家でゴキブリを繁殖させないために

画像はイメージです。

ゴキブリの侵入を防ぐことは大事ですが、残念ながら完全に阻止することはできません。では、家の中でゴキブリを繁殖させないためにはどうすればよいのでしょうか?
ゴキブリは湿度が高い、ジメジメした場所が大好きです。そういった場所に卵を産みつけ、どんどん増えていくのです。
特に水回りのキッチンやお風呂、洗濯場などの周辺は湿度が高くなりがちで、ゴキブリが潜みやすい環境が整っています。
普段から掃除や換気を小まめにし、清潔に維持するように心がけましょう。
また、ゴキブリは、暗い場所を好むため、なるべくムダな物を置かないようにし、物陰をつくらないように気をつけるとよいでしょう。
特に、長く放置している、ダンボールはゴキブリの繁殖場所としては最適です。必要のないダンボールはすぐに処分することをオススメします。

ポイントは密閉性と通気性のバランス

まず、ゴキブリの侵入を防ぐため、住宅の隙間をなくしていくこと。そして、侵入したゴキブリの繁殖を軽減させるために、しっかり換気のできる通気性を維持すること。相反する、両立の難しい二つの条件ですが、人間にとって清潔感溢れる快適な空間は、ゴキブリにとって住みにくい環境といえます。
家を建てるときや、リフォームの際には、なるべく凹凸の少ないスッキリした間取りや、十分に日光を取り入れられるよう工夫をすることで、ゴキブリの潜みにくい家づくりができるでしょう。

リプロハウス代表 初田敏正の解説

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虫がいられない環境にする大切なポイントは”家の呼吸”です。

家の中の害虫というのは、ゴキブリに限らず対策をしていきたい問題です。

家の密閉性で対策をする業者さんもいらっしゃいますが、当社では「家の中を害虫がいられない環境にする。」という対策が大事だと考えています。まず、排水管の汚れをきれいにすることはとても効果的です。
年に一回クリーニングすることにより、害虫が寄ってくる原因となる汚れを取り除きます。清潔を維持することで、害虫が寄ってきにくい環境を作ることができるのです。

また、ほかにも効果的な方法はあります。

当社には、新築戸建てから20年ほどお付き合いがあり、メンテナンスをさせていただいているお客様がいらっしゃいますが、その中でやはり湿気というのがとても害虫が集まりやすい環境であると感じています。

外より建物の中の方が湿気のある状態だと、害虫は外から家の中に入ってきます。

しかし、「外より乾燥している=換気がきっちりとできている家」というのは、逆に害虫が家の中にいられないということなのです。

害虫は、乾燥を嫌い、湿気に集まるのです。窓を開ける、トイレの換気扇やキッチンの換気扇を回すなど、簡単な方法でも家を呼吸させてあげることによって、家の中に害虫がいられない環境になります。

害虫対策には、こうした「換気」や「乾燥」も非常に有効な対策です。
お家にとって大切な換気対策については、他にも換気システムや、換気扇の交換などより効果的な方法もあります。

大切なお家で快適に過ごすためにも、家の呼吸を大切にしていきたいですね。

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