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シックハウス症候群を考える住宅1/1

住宅の建材に含まれている化学物質や、ホコリなどが原因といわれるシックハウス症候群。 アレルギー体質の場合、症状を起こさない対策を考えなければなりません。 今回は住宅が原因となるシックハウス症候群についてまとめていきましょう。

画像はイメージです

シックハウス症候群とは?

シックハウス症候群とは、家の中の空気汚染が原因となる健康障害の総称です。 代表的な症状は…

①喉の痛み
②目がチカチカしたり、かゆみが起こる
③頭痛や倦怠感

など、風邪や花粉症の症状に似ています。そういった症状が長引く場合にはアレルギー検査をするなど、医師の診断を受けることをオススメします。

シックハウス症候群3つの原因

シックハウス症候群の原因はさまざまですが、主には3つの原因が考えられます。

①換気不足
換気扇や窓の開放による換気が不十分な場合、室内の有害な空気が滞留し、人体に影響を与えるケースがあります。
小まめな空気の入れ替えが必要です。

②カビやダニ、有害化学物質
カビやダニなどの死骸は蓄積されるとアレルギーの原因になります。
また、建材や家具に使用されている接着剤や塗料に含まれる化学物質も原因のひとつにあげられます。

③気密性の高さ
現代住宅の特徴のひとつといえる気密性の高さは、裏を返せば空気の流れが悪いという見方もできます。結露によるカビの発生などには注意が必要です。

特に気をつけるべき化学物質

アレルギーなどの原因になる化学物質の中で、特に健康に影響を及ぼすといわれているのが、ホルムアルデヒドです。
発ガン性も指摘されているため、建築基準法でも、建材に含まれるホルムアルデヒド含有量が厳しく制限されています。
建材だけでなく、家具やカーテンに含まれる化学物質にも注意が必要です。

シックハウス症候群の対策は?

気密性の高い住宅は同じ空気が滞留しやすく、原因となる空気中のホコリやゴミ、化学物質が蓄積されやすい環境といえます。対策となるポイントをいくつかあげていきましょう。

①まずは換気を習慣にする
朝起きて、出かけるまでの時間に窓を解放し、室内の空気を入れ替えましょう。
室内の汚れた空気を外に出し、新鮮な空気を取り入れましょう。

②湿度に気を配る
湿度が高くなるとカビやダニなどが発生しやすくなります。
バスルームの水分は家全体の湿気の原因にもなるため、水滴をしっかり取り除きましょう。また冬場は窓の結露にも気をつけましょう。

③エアコン掃除を小まめに
エアコンのフィルターや排気口にホコリが溜まっていれば、室内の空気は汚れてしまいます。エアコン内部まで小まめな清掃が必要です。

④空気清浄機の設置
以上のような掃除や換気に加え、空気清浄機を設置することで、微細なホコリなどの飛散を低減させることができます。
最近では、優れた機能のものも多く、化学物質に対応できるタイプがオススメです。

⑤布製品への注意
ソファ、カーペット、カーテンなど、室内に使用されている布製品には、カビなどの物質が付着しています。
繊維の中の物質は、換気だけでは取り除くことができないため、洗濯や日干し、掃除機などで小まめに対処しましょう。

まとめ

シックハウス症候群の原因を室内に溜めないためには、日々の換気や湿度対策が重要です。
また、住宅に取り入れる建材、家具などに含まれる成分にも注意を払い、なるべく室内に化学物質を持ち込まないようにしましょう。
風邪のような症状が長続きするときは、アレルギー検査を受けるなど、人にも家にも適切な対処を心がけましょう。

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