head-banner

あなたのお家は大丈夫?身近に潜む危険生物!パート21/1

人間が住む家の中や、その周辺には様々な動物や昆虫が潜んでいます。 自然破壊が進み、自然のなかで生きてきた生物は行き場をなくし、エサや住処を求めて人間の生活エリアにまで進出してきています。 自然のバランスを保ち、共存していくことが理想的ですが、外来種の繁殖など、解決の難しい問題は山積みです。今回は身近に潜む生き物の中で、特に人間に危害を加える可能性がある生物をご紹介したいと思います。

画像はイメージです

身近な毒蜘蛛!セアカゴケグモ

今回は、近年ニュースでもよく耳にするセアカゴケグモをご紹介します。温暖化の影響から日本でも分布地域は拡大しています。
オーストラリア原産で、メスは神経毒を持ちます。体長は1センチ程度になり、全身は黒色で背中にある赤い模様が特徴です。

日本での分布

1995年に大阪で発見されてから、西日本を中心に繁殖し、その後は東日本でも生息が確認されるようになりました。 生息域が広がるにつれ、噛まれる被害も増加し、2011年には特定外来生物に指定され、国や自治体による駆除の対象となりました。

セアカゴケグモの毒性

セアカゴケグモはメスのみが神経毒を持っています。オスも微量の毒を持っていますが、人体に大きな影響はないといわれています。
オスはメスより小柄で背中に赤い模様がありません。
メスのセアカゴケグモに噛まれた場合、 徐々に痛みが増し、時間と共に激痛となります。重症の場合は発熱や嘔吐、寒気など全身に症状が現れる場合があります。スズメバチなどのようなアナフィラキシーショックは起こらないため、死に至るケースはごく稀ですが、子供や高齢者の方は危険な場合もあるため、適切な治療を受けるべきでしょう。

セアカゴケグモはどこにいる?

セアカゴケグモが好む環境は、日当たりが良く暖かい場所です。
排水溝周辺や花壇のブロックの隙間、壁や石などの物陰などに巣を構え、エサとなる虫を待ちます。
住宅周辺のあらゆる隙間、物陰にいる可能性があるため注意が必要です。
冬眠をする習性がないため、冬場は暖かい住宅に侵入するケースも考えられます。

セアカゴケグモを発見した場合

最近では、生息範囲も広がり自治体などへの報告も必要がないようです。
セアカゴケグモは刺激を与えると死んだフリの様に動かなくなりますが、絶対に素手では触らないようにしましょう。
対策としては

①殺虫剤をかける
②踏み潰す
③お湯をかける

など… 攻撃性は低く襲いかかってくることもないため、冷静に確実に駆除できる方法で対処しましょう。
また、卵を見つけた場合も処分が必要です。

まとめ

セアカゴケグモは生息が確認されて以来、猛スピードで全国に広がりました。
今では完全な駆除は不可能に近いでしょう。温暖化の影響もあり、ますます繁殖していくと予想されているため、数年後は誰でも見たことがあるレベルまで増殖しているかもしれません。
噛まれても死に至るケースは少ないとはいえ、身近な危険生物として注意してください。

FacebookやTwitterで更新情報を発信しています。
ぜひリカルテをフォローしてください!