普通のアリとはどこが違う?
実は、どこにでもいる黒い色のアリと、シロアリは全くといえるほど違う生き物になります。
姿形はよく似ていますが、黒アリはハチ目、つまりハチの仲間に分類されます。
しかし、シロアリはなんとゴキブリ目、ゴキブリの仲間になるのです。 黒アリ同様、働きアリなど組織の中で役割を分担しながら集団生活することから、白蟻(シロアリ)と名付けられたという説が一般的です。両者の関係性はいわば、捕食対象と天敵の関係を持ち、シロアリは黒アリにとって捕食対象の獲物という立場になるのです。
シロアリの種類
日本には約20種類のシロアリが生息し、その中の数種類が住宅に悪影響を及ぼします。
ここでは、頻繁に駆除の対象になる、代表的なシロアリをご紹介します。
①土壌性シロアリ
土壌性シロアリとは、地面の土の中からトンネル状の巣を伸ばし、土中の水分と共に木材を侵害していきます。
ヤマトシロアリやイエシロアリなどが土壌性シロアリにあたります。
②乾材シロアリ
乾材シロアリは木材に含まれるわずかな水分で生存することが可能です。
羽アリの飛来や、長距離輸送された木材などから、住宅に侵入します。
アメリカカンザイシロアリが国内ではよく見られる、乾材シロアリの一種です。
土壌性シロアリと乾材シロアリは、その特徴や侵入経路が異なるため、予防や駆除の方法もちがいます。
しっかり区別し、対策を立てる必要があるでしょう。
シロアリの巣について
ヤマトシロアリやイエシロアリなどの土壌性シロアリは、地面から住宅基礎部にかけて、コロニー状の巣を形成します。
巣のできた部分の木材は徐々にシロアリに食われ、痛んできます。
土壌性シロアリは黒アリの様にトンネル状の蟻道を作るため、早い段階で巣を発見しやすく、駆除も比較的しやすいといえるでしょう。
しかし、乾材シロアリは蟻道を作らないため、発見が遅れてしまうケースがあります。住宅のみらず、木製の家具も食い荒らすため、室内まで被害が及びます。
糞などを手掛かりに発見することができますが、専門業者でなければ判断は難しいでしょう。
シロアリ対策は?
シロアリの巣を発見した場合は、専門の業者に依頼し駆除するしかありません。
大切なのは、シロアリに巣を作らせない予防対策です。
①定期的に床下や屋根裏などの木材部を点検する。
②床下の温度を上げないように気をつける。
③庭や床下、屋根裏などに木材を置かない。
④床下や屋根裏などシロアリが付きやすそうな場所はしっかり換気をし、湿気が溜まらないようにする。
つまり、高温、湿気、木材の3点の処理がシロアリ予防の重要なポイントです。
まとめ
温暖化や、外来種の繁殖が原因となり、シロアリの活動範囲は年々、広がってきています。
家の基礎部分に大きなダメージを受けた場合は、大掛かりな修繕工事が必要になってしまいます。
シロアリは家の癌といわれる様に、早期発見できるかどうかが明暗を分けるポイントになるでしょう。
羽アリなどを見かけた際にはまず、点検することをオススメします。
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