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耐震不足と診断されたら?1/1

地震大国と呼ばれる日本。大地震の怖さと備えの大切さは、日本に住んでいる以上、どなたでも意識したことはあるでしょう。近年では地震への意識の高まりとともに、耐震診断を受ける住宅も増えつつあります。もし耐震不足と診断された場合、どのような対策をすればよいのでしょうか? 今回は、耐震補強の種類やポイントなどをまとめていきましょう。

画像はイメージです

基礎の補強

建物の基礎や土台を補強することで、土台が基礎を踏み外し、崩れることを防ぎます。この場合基礎と土台の接合部をいかに強化するかが重要になります。 施工方法としては、接合部に免震装置を設置したり、基礎部分をモルタルや鉄筋で補強します。

壁の補強

大きな窓があるなど、壁の少ない面は要注意です。特に<筋かいが入っていない弱い壁>は、倒壊の危険が高まります。 壁の補強方法は、特殊パネルを張り付けたり、ステンレスなどの金属で壁をしっかり土台から補強します。 また壁が少なく、開口部が多い場合は、壁の増築により、壁自体の面積を増やすことも効果的といえるでしょう。

木造住宅の接合部

画像はイメージです。

木造住宅は、壁、柱、はり、などが組み合わさり一体となる造りです。 大きな地震の揺れによる、接合部の外れや抜けを防ぐことがポイントになります。木造住宅の多い日本では、各メーカーから様々な補強方法が提案されていますが、基本的には家の土台と枠組み、そして柱などをしっかり金属でつなぎ合わせ、固定する方法をとることが多いでしょう。

屋根の軽量化

屋根が重いほど、地震の揺れで住宅が受けるダメージは大きくなります。 建物自体を耐震補強することはもちろんですが、屋根を軽量化することで、倒壊などの危険性を軽減させることが可能です。

耐震シェルター

まだまだ一般的とはいえませんが、住宅内に耐震シェルターを設置します。 一室まるごと補強しシェルターにする場合や、部屋の中に小部屋のようなシェルターを設置する方法があります。 いずれにせよ、家の中に大地震から身を守れる避難場所があることで、安全性が高まるはずです。

まとめ

今回は地震に対するリフォームの、基礎的なポイントをいくつかあげてみました。お住まいの地域や立地条件により、津波や崖崩れなど、想定される危険も様々です。揺れに対しての補強はもちろんですが、耐火性なども地震の際には重要です。 まずは、住んでいる家の弱点や耐震性をしっかり把握し、少しずつでも耐震補強を進めていきましょう。

リプロハウス代表 初田敏正の解説

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大切な我が家、今の状態を知る

お家の耐震に関しては、「我が家が常時どんな状態か。」 を知ることが大事だと考えています。
対策として補強をしましょうといわれることが多いのではないでしょうか。
しかし、「我が家の弱い部分がどこなのか?」 をよく知り、そこに注意しながら対策を行っていきたいものです。
弊社では、“アフターメンテナンス”として年1回お客様のお家をご訪問し、メンテナンスなどを行っています。

そのメンテナンスのときに、特にお風呂まわりなどの水回りの柱が

  • 腐食している。
  • 基礎が割れている。

などの状態になっていることがあります。

25年前の阪神大震災の時も、崩れた建物の約8割がお風呂などの水回りから崩れていました。
お家も、弱いところから傾いてしまうのです。
そういうことがないように、お家の「今の状態」を充分に把握しメンテナンスを行うのが、耐震等への対策の一番の秘訣です。
アフターメンテナンスが一番のオススメですが、ご予算を検討されるのであれば、耐震の補強もオススメします。

過去の教訓を生かし、非常時に、少しでも安心できるように過ごしていきたいものですね。

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