外壁タイルの落下について
タイルを用いた外壁において、タイルが落下するというトラブルがあります。もちろんタイル素材の劣化ではなく、張り付けの施工に問題があることが、その主な原因です。タイルの接着がうまくできていない場合や、接着部の劣化により、タイルの浮きが起こります。タイルの浮きは、剥がれの前兆の一つです。
外壁タイルの打診検査
タイルの剥がれを予防するためには、定期的な打診検査が必要です。
タイルの浮きは、打診検査をすることで簡単に見つけることができます。
専門の道具を使用し、技術もいる作業になりますので、業者に依頼し点検を行うようにしましょう。
タイル外壁、目地の劣化について
目地とは、タイルの継ぎ目のことです。
目地にコーキングを使用している場合には、10年程度で必ずコーキング部分が劣化してきます。目地の劣化はタイルの落下につながる要素の一つです。
目地部分に劣化がみられる場合は早い段階で補修をするとこが大切です。またコーキングには定期的な打ち直しなどのメンテナンスが必要になります。
メンテナンス費用について
外壁のタイルにかかるメンテナンス費用は面積にもよりますが、一般的な住宅の場合、20万~50万円ほどになります。10年おきにメンテナンスが必要となるモルタルやサイディングの外壁に比べ、メンテナンス費用は安くなります。
また基本的に、タイル自体は劣化しにくい素材のため、目地や張り付けの施工方法によってはメンテナンスは、ほぼ不用になります。
外壁タイルの費用は高い?
優れた建材であり、デザイン的にも高級感を出すことができるタイルの外壁、やはり費用は比較的高めになります。
一般的にサイディングの外壁と比べると、プラス100万~200万円と大幅に費用が上がります。施工時にかかる費用だけを見ると、タイル張りが普及しにくい理由がわかります。
タイル張りのメリット
費用面ではデメリットといえる要素があるタイル外壁。しかし実際にタイル張りの外壁は満足度が非常に高いのも事実です。そのメリットをあげていきましょう。
①汚れにくい
無機質な素材のタイルは、サイディングやモルタルに比べ、汚れが付きにくい性質があります。
②メンテナンスの手間がかからない
上記でも説明した通り、目地や張り付けの施工がしっかりできていれば、メンテナンスを限りなく減らすことができます。
③高級感のあるデザイン
タイル張りを取り入れる一番の理由はやはり豪華な見た目にあります。
シンプルな外壁でも、タイル張りを施すことで、その雰囲気は一変し豪華な外壁にすることができます。
まとめ
それぞれの外壁材には長所と短所があります。タイル張りは初期費用が高くなります。しかし施工の方法によっては、メンテナンス費用が大幅に削減でき、長期間でかかるトータルコストは安くなります。その上、見た目の美しさも兼ね備えた外壁、お金をかける価値のある優れた外壁といえるでしょう。
リプロハウス京都支店長 足立大樹の解説
“大切なご予算” と ”優れたタイル“の活かし方
タイルの持つデザイン性は、高級感が出るということが大きな特徴です。
また、他にもタイルを選ぶ理由として、耐久性に大変優れているという点もあります。
しかし、タイルの持つ優れた特性を活かしたいが為に、家全体の外装や内装をすべてタイルで仕上げてしまうと予算がとても高くなってしまいます。
そこで、リフォームにおけるタイルの上手な使い方としては、
- 傷みやすい部分
- 目につきやすい部分(玄関周り、外壁など)
などの場所に、ポイントとしてお使いなることをおすすめします。
優れた特性を持つ“タイル”という材料を、お家にも上手に取り入れたいですね。
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