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瓦屋根の基礎知識1/1

日本では昔から馴染みのある瓦屋根。 現在では、カラーストレートやガルバリウム鋼板など、様々な屋根材があるものの、今なお多くの住宅で瓦葺きの屋根は採用されています。 今回はそんな瓦屋根の、種類や施工方法についてご紹介していきたいと思います。

画像はイメージです

瓦葺きとは

瓦葺きとは一般的に、屋根に瓦を敷き詰めた施工方法を指します。

古いお城や神社仏閣でもよく見られ、良い瓦を用いた瓦葺き屋根は、手入れをすることにより、100年以上もの耐久性を発揮します。
使用する瓦の素材や形状によっては和風の家だけでなく、様々なデザインの住宅に取り入れることができるでしょう。

瓦の種類

日本の家屋には、主に2種類の瓦が使用されています。

①日本瓦
メリット…日本瓦は和風の住宅にピッタリのデザインといえるでしょう。
日本瓦の中でもその質は様々ですが、良い素材の日本瓦は耐久性が非常に高く、手入れをすることで長持ちさせることができます。

デメリット… 他の屋根材と比べ費用は高くつくことが多くなります。
屋根一面に敷き詰められた瓦の重量は重く、通常時はもちろんのこと、地震などの際に、屋根を支える住宅部分に大きな負荷をかけてしまいます。

②セメント瓦
メリット…比較的価格が安く、色や形状の種類も豊富なため、和風の住宅だけでなく、様々なデザインの住宅にあわせることができます。

デメリット…質の良い日本瓦と比べ割れやすいことや、定期的な塗装が必要な場合もあり、 その度に補修やメンテナンスの費用がかかってしまいます。

瓦葺き方法の種類

①本瓦葺き
丸瓦と平瓦を交互に敷き詰めた葺き方です。
日本では、古くからある施工方法ですが、使用する瓦の数が多くなるため、屋根重量が重くなる傾向があります。

②桟瓦葺き(さんかわらぶき)
屋根重量が重くならないように、丸瓦と平瓦を使用せず、波型の桟瓦を使用します。
本瓦葺きと比べ軽量になるため、屋根を支える住宅への負担は軽減されます。

③引掛け桟瓦葺き(ひっかけさんかわらぶき)
桟瓦の裏面に突起をつけることにより、瓦のズレや落ちを防止します。
外観は桟瓦葺きとかわりませんが、雨風など、外から受ける力に対しての耐久性は上がります。
現在では一番ポピュラーな瓦葺き方法といえるでしょう。

メンテナンス方法

瓦葺き屋根も他の屋根のように定期的なメンテナンスが必要になります。

①日本瓦のメンテナンス
まず、割れや欠けなどがないかのチェックを行います。
落下や雨漏りの原因となる、瓦のズレがある場合は、修正が必要になります。
瓦葺き屋根は漆喰を使用することが多いため、メンテナンス時には漆喰部分の点検や補修も大切なポイントです。

②セメント瓦のメンテナンス
割れや欠けのチェックなど、大まかには日本瓦とかわりませんが、セメント瓦の場合は表面に塗装がされているものも多く、高圧洗浄などで汚れを落とした後、塗装を行います。
塗装を怠ると見た目の劣化だけでなく、材質によっては耐水性が著しく低下するケースがあります。

まとめ

日本の家屋にはピッタリの瓦葺き屋根、重さがあるため、耐震性などの部分で不安がありますが、最近では軽量で丈夫な瓦も開発されています。
メンテナンスは必要ですが、手入れをすれば長持ちする優れた屋根材といえるでしょう。
専門的な施工だけに、経験豊富な、技術のある業者に依頼することをオススメします。

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