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歴史を感じるレンガの魅力1/1

洋風好みで、重厚感を求める方にはレンガの家はぴったりかもしれません。 見た目のイメージだけではなく、その機能性からも優れた建材の一つといえるでしょう。 今回は、そんなレンガの家について調べてみましょう。

画像はイメージです

建材として歴史が長いレンガ

土を型枠に入れて形成し、天日で干した日干しレンガが、紀元前4000年頃から建築の歴史に現れます。その後、焼く工程の入った焼成レンガが、紀元前3000年頃に現れます。
日本にレンガが伝わってきたのは、幕末の頃。1870年頃に日本で初のレンガ工場ができたとされています。
レンガ造りの建物は今も残っています。横浜赤レンガ倉庫や東京駅などです。
地震大国の日本にとって、関東大震災以降レンガは住居には向かないと判断され、一時期は住宅にほとんどレンガを使わなくなりました。

再び、レンガの家が可能になった理由

歴史的なレンガ造りの建物は、レンガ同士をモルタルで接着することが一般的で、耐震性の問題から建築基準法に基づいた強度が得られず、建築許可が下りない時期がありました。
しかし、レンガ内部に基礎から鉄筋を通すことにより、強度問題は解決され、再び住宅建材として用いられるようになったのです。

レンガ造りのメリット

①メンテナンスフリー
レンガ建材が珍しくない欧米では、ほとんど外壁のメンテナンスは行いません。年数が経つごとに出る、色の深みや趣きなど、経年劣化をいい意味でレンガの美しさと考える傾向があります。

②耐熱性能と蓄熱性能
レンガは耐熱性能、蓄熱性能を持ちます。夏はひんやり、冬は暖かいでしょう。 レンガの内部には、無数の小さな気泡が存在します、多少ながらもレンガそのものが断熱効果を持つことになります。 年間を通して一定の室内温度を求められる大型倉庫などには、古くからレンガが用いられてきました。

③防火性
レンガが火に強いことは言うまでもありませんが、火事の時には火の燃え広がりを抑えることができます。 また、隣家が火事の場合には、貰い火からの引火を防ぐこともできるでしょう。

レンガ造りのデメリット

①簡単にリフォームできない。
家の内部の間仕切り程度なら問題はありませんが、レンガ積みの外壁には大掛かりな工事や費用を要することになるでしょう。

②蓄熱性での悪い面も。
蓄熱性能は良い面だけではなく、日中ため込んだ熱を約8時間くらいかけ、ゆっくり放出するため、夏の夜間暑くてたまらなくなるわけです。 室内の熱を逃がすため、通気性の面でも工夫が必要になるしょう。

③慣れた建築家や施工業者が少ない。
レンガの施工には、レンガの特性をしっかり把握し、経験のある業者を選ぶようにしましょう。
④坪単価が高い、工期が長い。
レンガの家は職人の手でひとつひとつレンガを積んでいくため、コストが高くなります。 しかも工期も長くなります。

終わりに…

レンガ造りの家はデザイン、機能性の両面から、今なお人気のある建材の一つです。レンガ造りのデザイン性のみを求める場合は、レンガタイルを貼ることで比較的簡単にレンガ造りの雰囲気を出すことも可能になるでしょう。
デメリットを考慮しても、長い歴史を持つレンガという建材には、なぜか魅力を感じてしまいます。

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