head-banner

正体不明の部屋の寒さ!原因はコールドドラフト現象かも!?1/1

暖房の温度設定のわりに部屋が寒い、隙間風を感じる、足元が冷える、など… その原因はコールドドラフト現象かもしれません。 そういった状態のままでは暖房の効きもわるく高熱費がかさんだり、住宅自体が冷えきっていくばかりです。 今回は冬の寒さの原因の一つ、コールドドラフト現象についてご紹介します。

画像はイメージです

コールドドラフトの症状とは?

現代の気密性の高い住宅では、窓をしっかり閉めていれば、隙間風が入ってくることはあまりありません。
しかし、暖房を入れていても、スースーと足元に冷たい風を感じることはありませんか? または就寝時に顔に冷たい風を感じたりなど… それこそがコールドドラフト現象の症状です。

コールドドラフト現象の原因

では、そういったコールドドラフト現象はどのような原理で起こるのでしょうか? その原因は実にシンプルで、エアコンの風が冷たい窓に当たり、急速に冷やされていることです。 低温の空気は部屋の低い位置に流れていく性質があるため、足元などに冷たい風を感じることになります。
つまり、暖房器具で部屋の空気を動かすほど、部屋が冷えていくことになるのです。

コールドドラフト現象の対策

コールドドラフト現象の症状と原因がわかったところで、その対策を考えていきましょう。

①窓を冷やさない…
寒さ対策として、窓枠の気密性を強化するケースがよくありますが、それでは解決することができません。
エアコンの風が当たるガラス面が冷えない工夫が必要です。
断熱効果の高いガラスに差し替えたり、二重サッシを取り付けることで大幅に改善されることでしょう。
そういったリフォームができない場合、応急処置として、断熱性の高いシートを貼り付ける方法があります。
見た目が悪くなりますが、透過性のある薄めのシートなら日光も通すため、窓の機能を確保しつつ効果を発揮します。

②エアコンと窓の位置関係…
エアコンから出る暖かい風を窓に直接当てない工夫が必要です。 エアコン正面に窓がこないように、位置関係を考えましょう。
配置が動かせない場合は、エアコンと窓の間にボードや布を吊り、風の方向を変化させ対処します。

③冷えた空気を室内に流さない…
窓で冷えた空気が、室内に流れ込むことを防ぐ必要があります。
厚手のカーテンを床面ギリギリまで吊り、上部にもカバーをつけましょう。
窓とカーテンの間にしっかりと空気の層を作ることで、室内の温度を維持することができるでしょう。

寒冷地の対策

コールドドラフト現象は暖房器具の配置により防ぐことが可能です。
寒冷地などでは窓のすぐ下に、火の気のないパネルヒーターを設置し、窓を冷やさない工夫がされています。
暖房器具の配置を考えるとき、窓を冷やさないという条件を優先させることが重要です。

結露はコールドドラフト現象のサイン

結露が発生しているということは、窓が冷えている証拠です。
コールドドラフト現象が既に起こっている可能性や、今後起こる可能性が高いといえるでしょう。
やはり、冬の室内トラブルは窓を冷やさない工夫が必要です。

まとめ

暖房をしていても。なぜかスースーする冬の冷たい空気、その正体はコールドドラフト現象によるものでした。
症状を放置しておくと、寒いだけでなく、高熱費が高くなる原因にもなってしまいます。
まずは、エアコンと窓の位置関係をしっかり見直し、エアコンの風が窓に直接当たらない工夫をしていきましょう。

FacebookやTwitterで更新情報を発信しています。
ぜひリカルテをフォローしてください!