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基本が大事!住宅の湿気対策1/1

雨の日が何日も続き、お部屋がジメジメとすることありませんか? 現代の気密性の高い住宅は断熱性などに優れている半面、換気や通気性をしっかり確保できない場合、湿気による弊害がすぐに発生してしまいます。 今回は様々な湿気対策について見ていきましょう。

画像はイメージです

住宅の湿気対策

水分を多く含む空気が逃げ場を失い、一箇所に停滞することで、部屋の湿度はどんどん上昇します。通気性の悪い住宅では高湿度状態が慢性化され、カビや結露などが発生します。 昔の住宅は、日本の気候に合ったふすまや障子、木材を使って家を建てることで、空気が部屋の中にとどまりにくく、常に空気が移動している状態を作り出していました。
現在では、隙間風が入りにくい密封された住宅が主流になり、高温多湿の気候に対応しにくくなっています。そのため冷暖房器具、空調などの機能を最大限に活用し、空気を動かすことが重要になります。 具体的な湿気対策をピックアップしていきましょう。
①空気、風を流す
晴れの日には押入れ、クローゼット、靴箱など、湿気が気になる場所の空気を動かすようにし、湿気の高い時期には定期的に扉を開けるようにしましょう。
雨の日は外の湿気が入り込まないように、窓を閉めておくのも一つの方法です。
②換気扇をフル活用
湿気が気になり始めたら、トイレや浴室、台所など全ての換気扇を動かし、各部屋の扉を開け、空気を家全体に通します。この作業を毎日一回するだけで、カビなどの発生を抑えることができるでしょう。
③扇風機
換気扇が届かない場所やエアコンのない場所は扇風機を代用して空気を流しましょう。長い廊下などでは特に効果的な方法です。
④エアコン
エアコンの除湿をすると、かなり効果はあるでしょう。
部屋の湿度が70%くらいになると、カビの発生率が高くなります。そのボーダーラインを超えそうな場合はエアコンによる除湿を行い、早い段階で湿度を下げる必要があります。
⑤観葉植物の注意点
植物は葉から水分を蒸発させるので、葉の大きい植物や葉の数が多い植物は、部屋の湿度を上げてしまうケースがあります。部屋の大きさと、観葉植物とのバランスを確認しましょう。
⑥排水口、換気口
意外と見落としがちですが、常に水がある場所からは水蒸気が発生します。
台所の排水口にフタをするなど、余分な水分が空気中に拡散するのを防ぎましょう。
⑦お風呂の湿気
住宅の中で、最も高温多湿といえるバスルーム。できることなら浴室乾燥システムの導入が理想的です。
バスルームのみならず住宅全体の湿度に大きな影響を与えます。

場所に合わせた湿気対策を!

①押入れやクローゼット
湿気が多い時期には、晴れた日に押入れやクローゼットから物を取り出し、乾燥させましょう。物を入れる際に壁に隙間をあけ、下に新聞紙や除湿シートを敷き、湿気をとってくれる状況をつくりましょう。
②下駄箱
下駄箱は、部屋より低い位置にあることが多いため、湿気が溜まりやすくなります。
下駄箱にも頻繁に空気を通し、雨の日に履いた靴はすぐにしまわないようにするなど、気をつけましょう。
③フローリング
フローリングは意外にもカビが発生しやすい場所です。上に何かを敷いていたり、長い間フローリングに物を置いている場合、水分が乾燥しにくいため注意が必要です。
④畳
湿度が高いと畳の表面の、い草部分からカビが発生することがあります。特に畳の上に何か敷いている場合は、風がよく通るように換気しましょう。
⑤布団
いつの間にか発生している布団やマットレスのカビ。同じ場所に敷き続けていたり、汗をかきやすい人が寝ている場合、その湿気によりカビが発生してしまいます。
起床後はすぐに布団をたたむことはせず、しっかり布団の両面に空気を通してから、片付けると良いでしょう。

まとめ

気密性の高い住宅は、常に高湿度と隣り合わせといえます。
しかし、空調システムを大幅に改善しなくとも、日々のちょっとした掃除や換気で快適な空間は維持できるはずです。
「住宅全体の空気を動かすこと」 「置いてある物を動かし空気を通すこと」など、基本的な部分を掃除の中に取り入れるだけで、カビなどの発生は大幅に減らすことができるでしょう。

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