head-banner

畳の表替え、新調、裏返し1/1

消耗品である畳は、年月が経つと畳表が色褪せてきたり、足ざわりが悪くてなったりと徐々に傷んでくるため、定期的な張り替えが必要です。 畳張り替えの際によく出てくる言葉は、表替え、新調、裏返しです。 今回は、そんな畳についてのメンテナンスや張り替えについてまとめてみました。

画像はイメージです

畳の構造を知る

畳は私たちが普段目にしている畳表と、中の芯の部分にあたる畳床、畳縁の3つから構成されています。

①畳表
畳表はイグサの茎を折り合わせて作ったゴサで、保湿、除湿機能や空気清浄作用、芳香によるリラックス効果など、多くの機能を有しています。

②畳床
畳床は乾燥わらを縦横に並べ、糸締めしたものを何層にも積み重ね、それを圧縮して床上にしているため、高い弾力と吸収湿性、保湿性、断熱性などに優れています。

③畳縁
畳縁は、畳の側面の縫い付けてある布生地のことで、畳を保護する役割をしています。
さまざまな模様や色で織り込まれているため、お部屋の雰囲気を変えてくれる効果もあります。

畳替えの種類

使用に伴うスレなどの表面的な痛みや、汚れ。また、害虫などによる劣化など、 手入れをしていても、畳を入れ替えなければならない時期は必ずきます。
ここでは畳の主なメンテナンスである、畳替についてご紹介します。

畳裏返し
新しい畳を使用してから2~3年、色褪せや傷みを感じてきたら畳裏返しのタイミングです。
畳表は両面使用できるため、ひっくり返すことで、まるで新品のような状態の畳を使用することができます。

畳表替え
新しい畳を使用してから4~5年後が畳表替えのタイミングです。
既存の畳床は、そのまま再利用し畳表、畳縁を新しいものに交換します。見た目は新しいイグサの香りが広がりますが、畳床は交換しないため、踏み心地はあまり変わらず、違和感のない仕上がりが期待できます。

畳新調
新しい畳を使用してから約10年後が畳新調のタイミングです。畳表、畳床、畳縁すべての交換です。

畳の弱点

畳は湿気が苦手です。換気をこまめにし、掃除は畳の目に沿って優しくしましょう。
また直射日光は畳表の変色を招きますので注意です。カーテンなどを心がけましょう。
天気の良い日は、窓を開けて風を通すようにしましょう。
そのほか、じゅうたん、カーペットは敷かない。水槽や観葉植物を置かない。洗濯物は干さない。結露対策をするなどです。

終わりに

畳の構造を知れば、扱い方なども解ってくると思います。畳は湿気を嫌いますし、掃除の際も目に沿って拭くなど注意しましょう。
畳の寿命を伸ばすためにも、日々のお手入れが大切になります。
洋風のフローリングの部屋も素敵ですが、昔ながらの畳の良さも残していきたいものです。

FacebookやTwitterで更新情報を発信しています。
ぜひリカルテをフォローしてください!