畳の構造を知る
畳は私たちが普段目にしている畳表と、中の芯の部分にあたる畳床、畳縁の3つから構成されています。
①畳表
畳表はイグサの茎を折り合わせて作ったゴサで、保湿、除湿機能や空気清浄作用、芳香によるリラックス効果など、多くの機能を有しています。
②畳床
畳床は乾燥わらを縦横に並べ、糸締めしたものを何層にも積み重ね、それを圧縮して床上にしているため、高い弾力と吸収湿性、保湿性、断熱性などに優れています。
③畳縁
畳縁は、畳の側面の縫い付けてある布生地のことで、畳を保護する役割をしています。
さまざまな模様や色で織り込まれているため、お部屋の雰囲気を変えてくれる効果もあります。
畳替えの種類
使用に伴うスレなどの表面的な痛みや、汚れ。また、害虫などによる劣化など、 手入れをしていても、畳を入れ替えなければならない時期は必ずきます。
ここでは畳の主なメンテナンスである、畳替についてご紹介します。
畳裏返し
新しい畳を使用してから2~3年、色褪せや傷みを感じてきたら畳裏返しのタイミングです。
畳表は両面使用できるため、ひっくり返すことで、まるで新品のような状態の畳を使用することができます。
畳表替え
新しい畳を使用してから4~5年後が畳表替えのタイミングです。
既存の畳床は、そのまま再利用し畳表、畳縁を新しいものに交換します。見た目は新しいイグサの香りが広がりますが、畳床は交換しないため、踏み心地はあまり変わらず、違和感のない仕上がりが期待できます。
畳新調
新しい畳を使用してから約10年後が畳新調のタイミングです。畳表、畳床、畳縁すべての交換です。
畳の弱点
畳は湿気が苦手です。換気をこまめにし、掃除は畳の目に沿って優しくしましょう。
また直射日光は畳表の変色を招きますので注意です。カーテンなどを心がけましょう。
天気の良い日は、窓を開けて風を通すようにしましょう。
そのほか、じゅうたん、カーペットは敷かない。水槽や観葉植物を置かない。洗濯物は干さない。結露対策をするなどです。
終わりに
畳の構造を知れば、扱い方なども解ってくると思います。畳は湿気を嫌いますし、掃除の際も目に沿って拭くなど注意しましょう。
畳の寿命を伸ばすためにも、日々のお手入れが大切になります。
洋風のフローリングの部屋も素敵ですが、昔ながらの畳の良さも残していきたいものです。
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