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玄関やリビングの吹き抜け、そのメリット、デメリット1/1

玄関やリビングを吹き抜けにして、室内空間を広くする間取りの家が増えてきました。しかし実際「吹き抜け」ってどうなのでしょうか?メリット、デメリットをまとめていきましょう。

画像はイメージです

玄関やリビングを吹き抜けにするメリット

何といっても、吹き抜けにすることのメリットは、その解放感です。
玄関から室内が広々と見渡せたり、高い天井など、とてもリッチな印象です。
また、吹き抜けの一部に採光のための、はめ殺しの窓を取り付けることで、日当たりが悪い環境であっても空間を明るくすることができるでしょう。
他には、一階と二階の境界が緩やかになることで、常に家族の存在を感じることができます。例えば、二階で子供が遊ぶ様子が、一階に居ても把握しやすいでしょう。

玄関の吹き抜けは掃除が大変

玄関を吹き抜けにした時、大変なのが、上層部の掃除です。
複数の階層をひとつの空間にしている以上、手の届かないところがでてきてしまいます。業者に依頼するなどの費用がかかります。
また、照明器具の電球の取り替えも、きちんと対策を考えておく必要があります。
玄関が吹き抜けということは、訪問者が一歩足を踏み入れた時点で、家の中をしっかり見渡せてしまうため、いつも掃除や整理整頓をしっかりしておく必要があります。玄関から室内が見渡せないような工夫も考えると良いでしょう。

吹き抜け+リビング階段は省エネが難しい

独立階段ではなく、リビング階段にすることでリビングにとれる面積が大きくなります。その分、空調も難しくなるでしょう。
吹き抜け+リビング階段は人気の組み合わせですが、冷暖房が効きにくく、光熱費もかかってしまうのです。

吹き抜けとマッチする高気密、高断熱の家

基本的に、長時間居るリビングが寒いようでは困ってしまいます。
リビングを吹き抜けにして、リビング階段を設置したいと考えるのならば、断熱性、気密性の優れた家にすると良いでしょう。
高断熱、高気密の家は、壁や床などに断熱材を使うことにより、家の内外の熱を伝わりにくくし、一年を通して快適な温度を保ちやすくなっています。

吹き抜け以外の選択肢

場合によっては吹き抜け以外で考えてみても良いのではないでしょうか?
そこで考えられるのが、「スキップフロア」です。
スキップフロアとは、通常の一階と二階の間に、もうひとつの空間をつくり、フロアごとに段差を付ける設計方法です。この段差をつけることにより、デットスペースを極力減らし、通常の空間より広い印象を与えます。
吹き抜けと比べて、空調も効きやすく、掃除もしやすい間取りといえるでしょう。

終わりに…

吹き抜けの玄関やリビングは、デザインの素敵さに憧れてしまいます。
しかし、今回ご紹介したように、玄関の吹き抜けでは掃除の問題、リビングの吹き抜けでは空調の問題と、デメリットも存在します。しかし、それぞれの問題に適切な対処をすれば、問題は解決することができるでしょう。
実用性の面からも十分に考慮して、ぜひご家庭にあった空間にしてください。

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