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見直される古き良き土間のある家1/1

土間というと、どんなイメージがあるでしょうか? 「田舎の家」を想像し、何となく懐かしい感じがします。 実は土間のある家が、最近では見直されてきています。 まず、土間とは何なのでしょうか? 一般的な家を思い出してみると、玄関部分は地面に近い高さではないでしょうか。これも、土間の一形態です。 つまり、屋内にあり床の高さより低く、より地面に近いものが「土間」です。 漆喰を塗ったものや、コンクリート、タイルで仕上げます。 そんな、土間のメリット、デメリットを見ていきましょう。

画像はイメージです

土間のメリット

①屋内にありながら、庭のような感覚
自転車やバイク、家庭菜園、ガーデニングなど土と切っても切れない趣味のある方にはメリットなるでしょう。
雨風にさらされたくない自転車やバイクを屋内にそのまま入れることができます。
また、家庭菜園で採れた野菜を一旦取り込んでおくことや、台風などの際にガーデニングの鉢物を、一時退避させることも土間は便利に使えます。

②ちょっとした来客に便利
ご近所さんなどの、ちょっとした来客の際、わざわざ家に上がってもらうほどではないシーンも生活の中にはあります。
こういうとき、土間があれば靴を履いたまま床部に腰掛けてもらえますし、天気を気にしなくても良いため、便利な空間として使用することが可能です。

③リビングの一部を土間にすると汚れを気にしなくていい
リビングの一部分を低くして、水に強い材で土間を作ると炊事をする主婦にとっては便利になります。
一般的なキッチンは、床部分が主にはクッションフロアやフローリングですが、これに飛んだ油汚れに悩まされることもあるかと思います。
土間にキッチンを置き、水や洗剤での洗い流しが可能な材を使用しておけば、油汚れもこまめに洗い流すことができるでしょう。

④お勝手口やキッチンのそばに広く土間を取りパントリー代わりに!
お勝手口の付近に、土間キッチンとパントリーエリアを設けることができれば、さらに利便性がまします。
大量の買い物をした時にも、このお勝手口からパントリーに持ち込むことができます。さらには、分別ゴミの仮置き場にもできます。
家の中の、さらに汚れが気にならないエリアにゴミを仮置きできれば、美観面からも効果的です。

土間のデメリット

①冬場の底冷えが心配
地面に近く、施工する材によっては、冬場の底冷えが気になるかもしれません。
自転車などを置くくらいでしたら問題ないでしょう。
しかし、キッチンやダイニングテーブルを置くような場合は、底冷えは大きな問題になります。
ですが、土間にも使える床暖房設備があります。コストはかかりますが、土間部分だけでも床暖房を入れておくことをオススメします。

②部屋同士を分断することも…
土間を設けようとする場所によっては、土間をまたいでの部屋の行き来が面倒になることもあります。
しかし、二世帯住宅では、土間が生活空間の仕切り的な役割を担うため、有効に働く場合もあります、時と場合にもよりけりのデメリットです。

③将来的に段差が気になることも。
若いうちは、気にならない段差なども、最終的にはフラットの家を希望することになるかもしれません。
年齢を重ねるにつれて、土間から居間の床面に上がり下りするのは面倒になってくるはずです。また、転倒などの原因になることも考えられます。

終わりに

昔は、土間キッチンがよくありましたが洋室メインの住宅の普及につれ、その数は減少傾向にありました。
しかし、最近ではオシャレさと機能性から見直され、土間を取り入れる家がまた増えてきています。
使い方を明確にイメージできれば、土間のメリットを最大限に活かした家作りができるのではないでしょうか。

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