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基礎づくり~完成まで!木造住宅ができるまで1/1

日本では一般的な木造住宅ですが、 工法なども年々進化し、耐久性と柔軟性を両立した木造住宅は耐震の面からも見直されています。 今回はもっともポピュラーな工法のひとつ、「木造軸組構法」の一連の流れについてまとめてみました。

画像はイメージです

木造軸組構法とはどんな工法?

木造軸組構法は日本では古くから用いられている工法です。
土台と柱などで構成された枠組に壁をつけていきます。
施工方法は時代と共に進化し、使用される建材も耐久性の高い、新しい素材が採用されることが多くなりました。

木造軸組構法のメリット、デメリット

メリット…
①広く、開放的な間取りを作りやすい。
②通気性が良い。
③施工可能な業者が多い。
④建築費用が比較的安い。
⑤増改築などリフォームがしやすい。

デメリット…
①耐火性が低い。
②気密性が低い。
③施工技術により仕上がりの差がでる。
④シロアリの対策が必要。

工事の流れ

それでは木造住宅ができるまでの、一連の流れを簡単に見ていきましょう。

基礎づくりまでの流れ

①地盤調査
地盤の補強工事の必要性を見極めます。

②地縄張り、遣り方(やりかた)
境界線などの敷地を確認した後、設計図を基にヒモなどで目印をつけます。
遣り方は地縄張りの目印に合わせて、杭や板を設置します。
遣り方は基礎工事の基準となります。

③地鎮祭
この工程のあたりで地鎮祭を行うこともあります。

④地盤固め
遣り方が終わったあとは、基礎を作る前に地盤を整えるために、地面を掘り返し砂利や小石などを敷き詰め固めます。
その地盤を捨てコンクリートで平らにし、基礎を載せる土台ができあがります。

⑤基礎工事
捨てコンクリートで整えた地盤に鉄筋と型枠を組み立てます。
型枠にコンクリートを流し込み、硬化した後、枠組を外します。
ここまでで、住宅を支える基礎部分ができあがります。

構造部~完成まで

①構造部の組み立て
柱や梁など構造部の建材を組み立てます。
木製建材にはあらかじめ、シロアリを防ぐ処理を行う場合もあります。

②躯体工事
組み上げられた構造部を金属製の器具やボトルなどで固定します。

③屋根部工事
工事期間中の雨に対応するためにも、早い段階で屋根工事は行いたいところです。
野地板、ルーフィング、屋根材を取り付けます。

④床工事
床の下地を組み上げ、その他の作業をしやすいようにします。
床板は作業中に傷や破損の恐れがあるため、この段階ではあくまで床下地までの施工です。

⑤外装工事
外装材やサッシなどを取り付けていきます。
塗装以前に必要な断熱材の組み込みなども併せて行います。

⑥内部工事
床、壁、天井などに断熱材を施すなど、下地をつくります。
下地完成後は、フローリングやクロス張りなど内装の最終仕上げを行います。

⑦塗装作業
外壁などの塗装を行い、外装ができあがります。
併せて足場を撤去します。

⑧内装仕上げ
建具や備え付けの家具、キッチン設備など、細かい内装までを施し、仕上げます。

⑨竣工検査
設計図通りに建てられているか、それぞれの部分に不具合がないかなど、最終的な検査をします。

⑩完成
竣工検査を行い、問題がなければ完成です! ここまでが工事開始から完了までの一例です。
もちろん電気工事や、配管工事なども工程の間に含まれます。

まとめ

今回は一般的な木造住宅ができるまでを、各工程に分けてまとめてみました。
施工業者に任せておくだけでなく、ポイントとなる工程の様子をしっかり確認し、工事の進み具合などを把握しておくと良いでしょう。
また、家が完成するまでには長い工期が必要です。
トラブルにならないよう、近隣への配慮や説明は十分に行いましょう。

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