外壁にひび割れを見つけたら！1／1

 

なぜひび割れが起きるのか？

モルタルなどの外壁は、下地の上に断熱性や防水性の高い塗料を塗って仕上げます。塗料は液体ですが粘度があり、下地にしっかりと密着し乾燥します。
木造建築が多い日本の建物は、温度や湿度によって伸縮、膨張を繰り返します。そのため外壁に塗った塗料も、一緒に引っ張られることで、ひび割れになります。これはある程度、想定内のひび割れといえるでしょう。
塗料の表面だけに生じる軽度のひび割れを「ヘアークラック」「チェッキング」といいます。
築年数と共に壁の劣化が進み、壁の塗料が剥がれてきます。その前兆に、ひび割れが起きる事もあります。
これを「クラック」といいます。クラックになると、下地ごと剥がれてしまうこともあるので注意が必要です。

ひび割れを放置するとどうなる？

ヘアークラックやチェッキングの場合はそれほど心配ありませんが、クラックが発生すると、早急な修理が必要になります。
クラックを放っておくと、そこから雨水が浸水し、雨漏りの原因になります。
外壁内部には防水性がないため、中まで雨水が入り込み、壁からジワジワと染み出すように雨漏りするケースがあります。
この場合、発覚までに時間がかかり、気づいたときには壁内部まで劣化が進んでいるため、大掛かりな改修が必要になってしまうことがあります。

ひび割れの修理方法

ひび割れがこれ以上広がらないという軽度のクラックの場合は、ひび割れだけを埋めます。その上に塗装をすることで目立たなくなるでしょう。補修費用も安く抑えられます。
弾性塗装という、ひび割れの動きを追従してくれる塗料もあり、これをひび割れの上に塗れば新しくひび割れが浮かび上がってくることは少なくなります。
また家が建っている条件によっても異なりますが、外壁塗装の寿命は約10年前後です。築年数10年以上のひび割れの場合は、外壁全体の塗り替えをした方がよいかと思われます。

ひび割れを発見したらまずは点検を！

外壁は経年とともに劣化していきます。定期的に点検して、被害が大きくならないうちに、補修していきましょう。
補修か？塗り替えか？などの判断基準は業者によっても様々なので、安心して任せられる業者を選ぶことが必要になるでしょう。
ひび割れの深さなど、素人では判断、調査できないこともあります。
少しでも気になるひび割れを見つけたら、早い段階で専門の業者に依頼してみてはいかがでしょうか。