外壁の色選びにおける一般的な知識と注意点
①白と黒は汚れが目立つ!
白(クリーム色は除く)や黒は、汚れが目立ちやすい色になります。 一般住宅の外壁は、経年劣化とともに確実に汚れが付着するため、白や黒はあまりオススメできる色ではありません。
それでも白や黒が良いという場合は、同じ白黒の中でも、色の濃さや微妙な明るさの調整をした馴染みやすい色を選びましょう。
②赤や青など原色系は色あせに注意!
赤や青など原色系は経年劣化で古く見えやすい色といえます。 定期的にメンテナンスを行えば良いのですが、原色系の塗装は、色が薄くなっていくのがわかりやすく、色あせが特に目立ちます。こまめなメンテナンスが必要になるでしょう。
③近隣との調和とバランスを!
最近では個性が重じられる時代ではありますが、あまりに強い配色は周りの景観を乱し、ご近所さんから苦情が出るケースもあります。近隣に配慮した色選びも必要です。
④二色以上のカラーを使う場合
外壁に二色以上使用する場合は、調和の取れた同系色か、彩度が同じくらいの色(同じような薄さ)を選ぶのが基本になります。この場合、色の割合は6:4または7:3が一般的にバランスが取りやすいでしょう。
⑤色の面積効果とは?
面積効果に注意して色の見本を見ることが必要です。色は面積が小さいと濃く見え、大きいと薄く見えるからです。
つまり、実際の壁に塗ると、サンプルのカラーより薄く見えることが多いでしょう。
⑥光源による変化
光源により見え方が違います。同じ色の外壁でも、太陽の光の下、蛍光灯の下、白熱灯の下では異なります。 サンプルやカタログからカラーを選ぶ際には注意が必要です。
⑦艶の強さによる変化
外壁の色選びは、色だけではなく、艶の調節をすることができます。七分艶、半艶、三分艶、艶消しと艶の強弱によって見え方は変わってくるでしょう。
失敗しない色選びのコツ
①「落ち着いた色を選ぶ」
派手な色、個性のある色を好む方もいらっしゃいますが、基本的に落ち着いた、飽きのこない色を選ぶ方が無難でしょう。また、汚れが目立ちにくく、色褪せしにくい色を選ぶことで、メンテナンスの回数も減らすことができます。 玄関扉やサッシ、手すり、窓枠とのバランスも考慮しなければいけません。
②「選んだ色を実際に塗った家を見せてもらう」
色見本やサンプルだけではどうしてもイメージとの相違が出てくるためです。その際、汚れ具合や劣化の具合などもチェックしましょう。
③「試し塗りをする」
試験塗りは1㎡以上塗ってもらいましょう。一昼夜、できれば天気の良い日、悪い日で色の確認をしてみましょう。
④「中塗り後に確認する」
外壁は下塗り、上塗りと二回以上の塗装が一般的です。下塗りした後、一度確認し、どうしても気に入らなければ、その段階で別の色に変更を検討しましょう。
家の付帯部の色を考える
①軒天は白か薄めの色
②雨樋はサッシか外壁と同色
③庇は屋根と同色 ④雨戸はサッシと同色
⑤破風板、鼻隠しは屋根に合わせます。
以上のような色の合わせ方は、失敗が少ない無難な配色になります。
まとめ
近年では、個性を生かした家も増えています。大きな面積を占める外壁の色は、その家の雰囲気に大きく影響します。
塗り替えの周期は約10年、そう考えると飽きのこない、また手入れしやすい色が良いのではないでしょうか。
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