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屋根材を支える野地板とは?1/1

リフォームなどの際に「野地板」というワードはよく耳にすると思います。 しかし、以外と何処の部分かわからない方も多いようです。 今回は屋根の基礎ともいえる野地板についてまとめてみましょう。

画像はイメージです

野地板とは?

野地板とは、瓦やガルバリウム鋼板などの屋根材を支える、屋根の基礎となる板にあたります。
屋根の構造は下から一般的に… 「野地板」→「ルーフィング」→「メイン屋根材」 の順に野地板を土台として重ねていきます。
普段はまず目につくことはない野地板ですが、用いられる野地板の種類や厚みなども様々です。

野地板の種類

①杉野地板
ひと昔前には、ほとんどの住宅で用いられていた、杉板の野地板です。
今と比べ、雨に強い屋根建材が少なかった時代には、野地板まで雨水が浸透することが多く、乾燥しやすい杉板が使われてきました。

②野地合板
薄い板などの木材を圧縮し張り合わせた合板です。
現在ではメインとなる野地板で、天然の素材である杉に比べ、様々なサイズに加工しやすいことがメリットです。

③木毛セメントボード
木材を薄く削った木毛に、セメントなどの不燃物を混ぜ圧縮した野地板です。
断熱性、耐火性が高い特徴があります。

④木片セメントボード
木片とセメントを混ぜ合わせ、圧縮した野地板です。
断熱性、耐火性には優れています。

耐火性野地板の義務

防火地域などでは、耐火性のある野地板の使用が義務づけられていることがあります。
自治体にもよりますが、一般的に30分以上の耐火性が求められています。
そういった地域の場合は、上記の木毛セメント、木片セメントなど、不燃性の高い合板が使用されることが多いでしょう。

野地板のリフォーム時期は?

築年数が30年以上の場合、野地板に杉が使用されている可能性があります。
その場合は、屋根葺き替えに併せて野地板の張り替えも行うと良いでしょう。
また、合板が使用されている場合でも、屋根点検のタイミングで、野地板の劣化状態を定期的にチェックする必要があります。

まとめ

どんな高性能の屋根材を用いても、野地板の施工がいい加減では、すぐに雨漏りや腐食などのトラブルが起こります。
「野地板」「ルーフィング」「メインの屋根材」この3つをバランス良く、しっかり組み合わせることが、屋根づくりにおける最も重要なポイントといえるでしょう。

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