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カバー工法とは?そのメリットとデメリット1/1

屋根のリフォームには、大きく2種類のやり方があります。まずひとつは、いわゆる屋根の葺き替え(ふきかえ)工事です。そしてもうひとつが、今回ご紹介する屋根カバー工法なのです。どちらにもメリットとデメリットがあるのですが、どちらの工法が適しているのかは、家のつくりや立地、求める機能によっても違ってきます。

画像はイメージです

屋根カバー工法とガルバニウム鋼板

カバー工法とは、既に設置されている屋根の上に新しい屋根材を設置する工法です
もともとの屋根を撤去せず、そのまま新しい屋根材を被せていきます。
最近、注目されている屋根材として、ガルバニウム鋼板があります。カバー工法や外壁などにも使用される金属板で、
鉄板にアルミニウム、亜鉛、シリコンなどのメッキ加工を施した建材です。 ガルバニウム鋼板を使用した屋根カバー工法は、雨風をしのぐ役割だけではなく、遮熱性などにも優れています。それによって、夏でも比較的涼しい、快適な居住空間を作るのに役立ちます。
またガルバニウム鋼板は、ひび割れもしにくく、耐食性が高く、酸性雨などによる劣化も軽減できる、優れた屋根材のひとつと言えるでしょう。

屋根葺き替えと比べて、カバー工法のメリット

  1. 既存の屋根に被せる二重構造の仕組みのため、基本的に廃材がでません。
    そのため、廃材を処分する費用や撤去費用がかかりません。
  2. 遮熱性、遮音性などに優れています。
  3. 工期が短いため、急ぎの改修に適しています。

屋根葺き替えと比べて、カバー工法のデメリット

  1. 二重屋根ですので重量があり、耐震性にはあまり優れません。
  2. 屋根が劣化し過ぎると内部の補正が必要になります。結果的にカバー工法の施工が出来ない場合があります。
  3. 工事費用は、カバー工法の方が高い場合が多い。

などがあげられます。

工期と費用について

一般的な住宅の場合、一週間程度でカバー工法での工事が完了します。
費用は1㎡あたり約9,500円くらいが平均的ですが、もちろん使用する建材などによってトータルの工事費は変わります。

屋根カバー工法の流れについて

  1. 既存カラーベスト屋根の上から屋根下地合板を張ります。
  2. 屋根防水シートを張ります。
  3. 屋根カバー工法する際の下準備をします。(軒先水切り)
  4. ケラバ水切り
  5. 本体工事
  6. 仕上げ工事(棟包)(ケラバ包)

業者により、手順は若干違いますが、このような流れで工事が進んでいくことが多いでしょう。

まとめ

各家の屋根に合った方法での施工が必要です。
求める外観や、機能などをしっかり業者に伝え、慎重に工法や建材選びをしてください。
屋根のつくりによって居住空間の快適性にも、大きな影響が出てきます。
お住いの地域の、雨量や気候なども考慮した上で工事をスタートさせましょう。

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