よく使われている既存屋根
コロニアル
和瓦
トタン
セメント瓦
波型ストレート
折板
リフォームでよく使われる屋根
ガルバリウム鋼板
ジンカリウム鋼板
立平葺き
アスファルトシングル
ルーガ
①コロニアル屋根の修理方法
コロニアルは建築後10~15年で色褪せし塗膜剥離が進行します、基材にまで雨水が湿潤している場合は、塗膜が剥がれ易い状態になっているため、塗装によるリフォームは、あまりオススメできません。塗装の目的は主に、品質維持と美観になります。そのため耐久性や、雨漏り改善にはなりません。
コロニアルの状態が、比較的良好なうちにカバー工法をおこなうケースが多いでしょう。
カバー工法(重ね葺き)とは、既存のコロニアルの上から、新しい屋根材を張るリフォーム方法です。既存下地の状態が悪ければ、下地材を増し張りする必要があります。施工後20~30年経っていて、雨漏りが発生している場合は、カバー工法での施工は難しくなります。
カバー工法ができない場合は葺きかえになります。
葺きかえに使用する屋根材は、重量があるものさえ避ければ、ある程度自由に選ぶことができます。最近ではガルバリウム鋼板に葺き替える住宅が増えています。
②和瓦の修理方法
和瓦は塗装やカバー工法のリフォームには使用できません。
葺きかえのリフォームになります。
和瓦のリフォームは軽量金属屋根の葺きかえが認知されています。
③瓦棒(トタン)葺きの修理方法
瓦棒屋根のリフォームは葺き替えが原則です。
その場合は瓦棒、立平葺きの二種類から選ぶことになります。職人の技術が必要になる方法といえます。
また、条件が揃えばカバー工法も可能になります。その条件は「勾配がしっかりある」「下地調整をおこなう」この二点です。しかし瓦棒屋根の下地調整は、たいへん大掛かりで、下地工事をしっかりしておかなければ風圧で飛ばされてしまう危険性があります。
屋根の角度が急であるほど、水はけが良く雨漏りも発生しにくくなりますが、勾配が緩やかな瓦棒屋根は.雨漏りが発生しやすいことがデメリットです。こういう場合は、既存屋根の上に小屋組をして新たに勾配を作った屋根を作り直すことが必要です。これを嵩上げ工法といいます。
④パミールの修理方法
既存のパミールの上に、新しい屋根材を直接張るリフォーム方法です。
ガルバニウム鋼板で重ね葺きすることをオススメします。
屋根瓦がズレたり、たくさんのめくれによる不具合が多い屋根材であり、雨漏りや下地の劣化があります。
⑤セメント瓦の修理方法
セメント瓦には、塗装や葺きかえによるリフォームがあります。セメント瓦の寿命は20~30年です。塗装のリフォームをおこなうより、葺きかえをオススメします。
⑥波型ストレート屋根の修理方法
リフォームが必要な波型ストレート屋根は、工期や費用を考えるとカバー工法によるリフォームが良いでしょう。 ⑦折板屋根の修理方法 塗装またはカバー工法によるリフォームが一般的です。
サビを除く、品質の維持、見た目の綺麗さを目的とする場合は塗装によるリフォームをオススメします。
雨漏りがある場合や築年数が30年ほど経っていて、屋根が著しく劣化している場合、カバー工法によるリフォームが良いでしょう。
まとめ
今回は日本の住宅によく用いられている屋根材を中心に、そのリフォーム方法の例をご紹介しました。
屋根材の選択肢はたくさんありますが、
施工方法も含め、実績のあるものを選ぶことが大切です。既存屋根の状態を考慮し、慎重に施工計画を立てていきましょう。
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