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屋根の種類、形とその特徴1/1

屋根の形にも色々あります。新築時、リフォーム時に業者任せではなく、自分の意志も考慮して選んでください。形と素材の組合わせも大切なポイントです。 今回は、屋根の形状や造りに関して、ご紹介しようと思います。

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屋根の種類、形とその特徴 屋根の形にも色々あります。新築時、リフォーム時に業者任せではなく、自分の意志も考慮して選んでください。形と素材の組合わせも大切なポイントです。 今回は、屋根の形状や造りに関して、ご紹介しようと思います。

屋根の形の種類

①切妻屋根(きりづま屋根)
切妻屋根は、一般的によく見かける屋根の種類です。四角い建物の上に三角の屋根がついたイメージです。
屋根頂上部(大棟)から下方へ二面、野地版がのびていき屋根の形状を構成しています。
構造が単純な切妻屋根は、比較的丈夫で、雨漏りが少なくメンテナンスも安価でしょう。しかし部分的な点検が定期的に必要になります。主にメンテナンスでチェックする箇所は棟部、軒先、ケラバなどです。

②寄棟屋根(よせむね屋根)
屋根の最上部から、四方向に屋根面が分かれている造りのものを、寄棟屋根といいます。名の通り、屋根面を寄せて棟が切妻屋根より短くなっているのが特徴です。
最近の屋根でも多く見られています。
寄棟屋根は、切妻屋根と違い、大棟だけの構造ではなく、四面を合わせている性質で「下り棟」といわれる大棟から下がっていく棟が四面あります。
かき合い(大棟と下り棟の取り合い部分)部分は、Y字型の合わせになります。この部分で雨漏りが発生するケースがあります。棟板金の加工に手間がかかることで、メンテナンス費用は比較的高めになるでしょう。

③入母屋屋根(いりもや屋根)
上部切妻、下部寄棟が混在した屋根を入母屋屋根といいます。郊外の日本瓦の屋根ではたいへん多く見かけることができます。棟が多い家屋では、合わせが複雑なため、雨漏りが発生しやすいでしょう。
メンテナンスは他の形状とかわりません。しかし壁部分からの漏水が発生すると複雑な構造のため、大工仕事も絡み、費用がかかるでしょう。

④片流れ屋根(かたながれ屋根)
切妻屋根を棟に沿って真っ二つに切断した形状の屋根を、片流れ屋根といいます。最近の新築ではよく見られます。
小さな敷地でも、お洒落に仕上げられることで、若い世代の方にも人気です。
複雑な屋根のつなぎ目部分が少ないため、工事価格が安いでしょう。ほぼ一枚屋根のため、雨漏りも少なくメンテナンスも比較的簡単です。
しかし、屋根が一面のみのため、集中的に雨樋へ雨水が流れ込み溢れるケースも多い造りです。雨樋部分は定期的な掃除や点検が必要です。

⑤方形屋根(ほうぎょう屋根)
ひとつの頂点から四方に同じ角度で傾斜した屋根を方形屋根といいます。寄棟の一種でもあります。

⑥陸屋根(ろく屋根、りく屋根)
一般的には屋上がある水平な屋根のことを陸屋根といいます。
豪雪地方では落雪事故防止のため、鉄筋コンクリート構造での陸屋根が増えています。

⑦はかま腰屋根
はかま腰屋根は、切妻屋根の妻側に屋根上部から、少しだけ寄棟屋根のように屋根面を設けた屋根のことをいいます。
別名「隅切りや半切妻」「ドイツ屋根」とも呼びます。
先端屋根の高さを、低く抑えることができるのが、はかま腰屋根の特徴です。
道路斜線や日陰規制など、法的な規制から使われることがほとんどです。

⑧招き屋根(まねきやね)
招き屋根の形状は、切妻屋根の一方の屋根面を長くし、もう片方を短くした屋根のことをいいます。
屋根面の片側が急勾配で、片方の屋根上部に壁を作るため、室内空間が広くなります。天井裏や、ロフトなどの収納スペースも作りやすい屋根形状でしょう。 屋根の高さが段違いになっているので、強風や突風に強いです。雪が溶けにくい北側の屋根面を狭くすれば、積雪量を減らすことも可能になります。

⑨越屋根(こし屋根)
屋根最上部に、採光や風通しのための、小さな屋根組を乗せたのが越屋根です。
屋根の上に、もう一つ小さな屋根が付いているため、構造も複雑になります。
メンテナンスにも技術が必要で、手間もかかります。そのため費用もやや高額になるケースがあるでしょう。

まとめ

今回は、日本の家屋でよく用いられる、屋根の造りを数種類ご紹介しました。 もちろん、上記以外にも屋根の種類はたくさんあります。同じ造りの屋根でも、使用する材質によって、特徴も変化します。家にあった造りを選ぶことはもちろんですが、形状だけでなく屋根の性能も含めて検討していきましょう。

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