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世界の住宅から vol 003 中国1/1

「世界の住宅から」では様々な国や地域の住宅をご紹介していきます。 今回は、中国でよく見かける住宅の特徴をまとめました。 広大な国土に日本の約10倍の人口を抱える中国。その歴史は古く、日本は、昔から中国文化の影響を色濃く受けてきたといえるでしょう。

画像はイメージです

近年では、経済的進歩も目覚ましく、都心部では日本の高級住宅と遜色ない建物も珍しくありません。
しかし、そこは広大な中国、都心部を離れた農村部などでは、多くの古い住宅が今も残っているはず。
そんな、中国の昔ながらの住宅とはどんな特徴があったのでしょうか?

建物の造り

一般的には日本の様な木造住宅は少なく、柱と柱の間に焼きレンガなどのブロックを積み重ね、コンクリートで固めるなどの施工が多いようです。
室内には漆喰の壁も良く見かけることができます。
耐震を考えると少し不安になりますが、日本と比べ地震が少ないこともあり、この様な造りが普及したのではないでしょうか。

キッチンや食卓は?

中国の食卓といえば円卓でしょう。
日本でも高級な中華料理店では、中央部が回転する円卓を見かけることがあります。中華料理ならではの強い火力や油を考慮してか、キッチンと食卓が離れていることが多いようです。

トイレ、バスルーム事情

中国のトイレは和式が主流といわれています。洋式のトイレは増加傾向にありますが、中国全体でみるとまだまだ少ないのが実情です。
トイレの性能はやはり日本製には劣るものが多く、タンクが小さく、すぐに詰まってしまうなど、トイレットペーパーが使用できないトイレもあったようです。
バスルームは、トイレにシャワーが付いたシンプルなものが多く、日本のバスルームのように、癒しを求めてゆっくり湯船に浸かるという考え方とは違います。
またバスタブがある家は、ほとんどありません。

電気、ガスについて

日本では電気代、ガス代は使った分だけ支払うのが普通ですが、中国では電気代、ガス代は先払いです。プリペイドカード式になっているため、カードにお金を補充して使用します。台所にはガスメーターと一緒に挿入する場所があり、残金がなくなるとカードを挿入して、また使用できるようにするといった方式です。 電気も同様で、玄関外に電気メーターとカード挿入の機械が設置されているのです。

ビニール製の排水管?!

日本の排水管はステンレス製ですが、中国ではビニール製の排水管が使われいる場合もあり、熱い油などをシンクに流すと、排水管が損傷してしまいます。

全て分譲マンション

中国では日本の様に賃貸専用のマンション、アパートはありません。マンション、アパートを借りる際はマンション、アパートを購入した人から直接、借りるのです。

最後に…

なんとか中国らしい住宅の特徴をまとめようと試みましたが、情報が意外にも少ないことに驚きました、、、!
広い国土は地域により気候の差も激しく一概に中国らしい住宅と、ひとまとめにすることがナンセンスなのかもしれません。
ジャッキーチェンの映画などの雰囲気ばかりが頭に浮かんでしまいますが、経済的に躍進した現在では日本とあまり変わらない質の住宅も多いようです。

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