なぜネズミは駆除しなければならないのか?
まず、ネズミが住宅や人間にどのような害を与えるかを考えていきましょう。
①衛生面
ネズミは下水などを通る場合も多く、菌やダニなどの害虫を運びます。
代表的な寄生虫はダニ、ノミ、ツツガムシなどがあげられますが、いずれも発疹や病気の原因になります。
また、尿や糞などに含まれる菌も食中毒や様々な病気を蔓延させるきっかけとなってしまいます。
②木材や電気配線の損傷
ネズミは木材などの硬いものを「かじる」習性があります。
屋根裏などでは、柱などがネズミにより食い荒らされるケースがあり、電気配線なども危害を受ける可能性があります。
屋根裏の電気火災などは、ネズミが傷つけた電気配線から起こることもあり、 対策が必要です。
③他の生き物を呼び込む
ネズミに寄生する害虫だけでなく、 ネズミをエサとするネコやヘビ、イタチなどの小動物が集まってくることがあります。そういった場合、短期間で屋根裏が荒れ放題になってしまいます。
…このように、ネズミの害は住宅にも人間にも及んでしまいます。
天井裏のネズミ駆除の方法
ネズミ駆除で、よく利用されているのが、ネズミ駆除のための捕獲器を設置するやり方です。
捕獲器には、粘着テープが搭載されていたり、一旦入ると出られない仕組みになっているのですが、捕獲器に誘導することによってネズミを捕まえることができます。
殺鼠剤を利用する方法もあります。
ネズミが好む臭いを発生させ、殺鼠剤を置いておくことによってネズミが食べ、それを駆除するというものです。
しかし、どちらの場合でもネズミは警戒心の強い生き物ですから、きちんと場所を定めて配置しなければ効果は低くなってしまいます。
物陰などに配置するなどの工夫も必要です。
他には、電磁波や超音波を発生させる装置を配置するという対策方法もあります。
ネズミが嫌がる音を出すという装置なので、直接的な駆除ができる訳ではありませんが、ネズミを寄せ付けないようにするために有効とされています。
しかし、音が届かないところに溜まってしまう可能性もあるので、装置を利用する際には複数箇所に設置するなどの工夫が必要になります。
ネズミ駆除用の粘着シートは置き場所が肝心
ネズミ駆除用のシートは、ただ闇雲に置いてもネズミは簡単に捕まりません。
特に粘着シートは、ネズミが落ち着かない場所には置かないことです。
具体的には部屋の中央や、隠れる物陰のない場所です。
部屋の中央は人の往来が多かったり、逆に物がないような場所に粘着シートだけが真ん中にポツンと置かれていると違和感を感じてしまいます。
やはりネズミに警戒心を持たれない場所に置いておくことが重要になってきます。
また、ネズミが最も粘着シートに、引っかかりやすいのは、やはりネズミの通り道です。そういった経路がハッキリしている場合には高い効果が期待できるでしょう。
粘着シートにネズミが引っかかった場合、すぐにネズミは死にません。2、3日の間に死んでしまうことが多いですが、その間ネズミの鳴き声が聞こえてくることもあります。
ネズミ退治が大変な理由
ネズミというのは、数匹から数十匹が群れを作っています。
巣を中心にして縄張りを作っているのですが、生まれてから三週間程度で出産できる状態になるため、繁殖性が非常に高く、あっという間にその数は膨大なものになります。 ネズミの中でもクマネズミというのは、警戒心が非常に強くネズミを退治するためにエサをセットしても、なかなか罠にかからないといわれています。
これは慣れによるもので、まずは駆除開始当初には、エサを与えて安全であることを教えます。そして毒入りのエサを与えるようにしてください。
ネズミは想像以上に賢い生き物です。
ネズミにとって一番ストレスのある環境というのは、これまでとちがう環境です。 ネズミ退治グッズを使用しただけでも、かなりストレスを感じ子供を産みにくくなります。
終わりに
最近では、天井裏にネズミが走り周る、というのも少なくなっているかもしれません。
しかし、天井裏にネズミが住み着いた際、住宅が受けるダメージは小さくありません。
ネズミの習性を理解して、計画的に退治してくださいね。
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