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カビから始まる食物連鎖~冬の室内害虫1/1

寒い季節になると、ゴキブリなどの害虫の姿はあまり見かけなくなります。 しかし、現在の住宅は機密性が高く、暖房設備も整っているため、害虫にとっては越冬や繁殖に最適な環境といえます。 油断しがちな冬場でも、しっかり害虫対策をしなければいけません。

画像はイメージです

冬にこそ気をつけたい害虫

冬は越冬のため物陰に潜む虫もいますが、中には冬の室内で繁殖をしていく害虫もいます。 要注意の2種類をピックアップアップしていきましょう。

①チャタテムシ(茶立虫)
チャタテムシは主に茶褐色、1~5ミリ程度で、羽の有無など数種類が存在し、シロアリに似たような体型をしています。
布地、紙などを食べることもありますが、カビが大好物なため注意が必要です。
冬場は結露などによって室内にカビが発生しやすくなり、チャタテムシにとっては餌が豊富な快適環境となります。

②ツノダニ
上記のチャタテムシを単体でみると、人を刺すこともなく、アレルギーなどの原因が主な害といえます。
しかし、チャタテムシが発生すると、それを主食とするツノダニを呼んでしまいます。ツノダニは人を刺す害虫な上、死骸などはアレルギー原因としてもあげられるため、チャタテムシと一緒に駆除をする必要があります。

駆除方法について

チャタテムシとツノダニはセットになって繁殖します。駆除のポイントを見ていきましょう。

①殺虫剤
殺虫剤を使用することでチャタテムシやダニは駆除できます。小さな虫だけにピンポイントで吹き付けるタイプのものより、部屋に充満させるタイプの殺虫剤が効果的です。

②掃除機は使わない
殺虫後はアレルギーの原因にもなる死骸を処理しなければなりません。
1ミリ程度の小さな虫のため、掃除機では排気と共にフィルターを抜けてしまう可能性があります。 粘着性のローラーなどで丁寧に取り除きましょう。

③二度目の殺虫剤
生きた害虫を処分して一安心したいところですが、卵などが残って後々に孵化するケースも考えられます。
一週間ほど経った後もう一度、殺虫剤を散布し新たな成虫の駆除をしましょう。

冬の害虫を予防するには

これらの冬に室内で繁殖する害虫を予防するには…
「カビ」→「チャタテムシ」→「ツノダニ」といった食物連鎖を根本からストップしていかなければなりません。 つまり、カビを発生させないように室内の湿度管理を徹底し、結露などを起こさないようにすることが重要です。
また、害虫の住処や餌にもなりうるダンボールなどもなるべく処分しましょう。

まとめ

今回は冬の害虫、チャタテムシとツノダニを紹介しました。
カビから始まる食物連鎖を未然に防ぐことが大きなポイントです。
住宅管理の基本ともいえる掃除や換気が、いかに大切かということもわかりました。
もし、結露がある場合はカビやチャタテムシがいないかを、しっかりとチェックしてみてください。

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