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夏は涼しく冬は暖かい家1/1

画像はイメージです

家を建てる重要なポイントの一つ、日本特有の四季をいかに快適に過ごすか。
日本の気候は、冬は寒く、夏は暑いのが特徴です。エアコンでの温度調節はもちろん必要ですが、近年エコを考えて極力電力を使いたくないと考える方も増えてきています。
そのため気密性の高さ、高断熱などは特に満たしておきたい条件といえるでしょう。夏は涼しく、冬は暖かい家にするためには、外気温の影響を受けないようにする工夫が必要になります。

断熱化

寒い冬に、暖房しただけの効果が得られない…こういった暖房のロスは何が問題なのでしょうか?
原因のおよそ40~50%は窓からの外気の浸入です。そのため寒い地域では、複層ガラスや樹脂性サッシが推奨されています。
また建物自体に断熱材を使用することで、外気から影響受けないようにする施工が今は主流です。
壁面の断熱には、断熱効果の高い素材を外壁と内壁の間に入れる「内断熱」と、柱などまですべて覆ってしまう「外断熱」が一般的です。

気密化

気密とは簡単にいうと、室内の空気が外に漏れないことです。
断熱性をしっかり高めても、気密性が低い場合は、暖かい室内の空気がどんどん外に漏れてしまいます。
つまり家の気密化とは、家の継ぎ目の部分を極力なくし、隙間を防ぐことで暖房や冷房のロスを減らすという方法です。もちろん、冬のすきま風もなくします。

風の動きを読む

現在、日本のほとんどの住宅はエアコンが設置された状態です。しかし、一年を通して、ずっと家を閉め切っている訳ではありません。気候の良い春や秋には、窓を開け、自然な風を家の中に取り入れます。また寒い冬や、暑い夏でも朝の爽やかな風を取り入れたり、空気の入れ替えのために窓を開けたりもするでしょう。
そのため建設予定地の地形による風向きや、周囲の建物の建ち方による風の流れなどをしっかり把握することで、自然の風を効率よく利用することが可能です。

夏涼しく、冬暖かい家、デメリットはないのか?

高気密、高断熱の家=「密封された家」に近い状態になります。そのため室内の空気は常に新鮮にしなければいけません。アレルギーをお持ちのご家族がある場合は、シックハウス症候群も気になります。
換気システムは常に作動させておく必要があります、音や電気代が気になるといった理由で切ってしまうご家庭もあるようですが、気密性の高い住宅では24時間の換気が必要です。
また冬のファンヒーターやストーブは基本的に使えません。燃料からの排気ガスや余分な湿度が部屋中に拡散されてしまうためです。使用する場合は排気装置で排気ガスを外に出す仕組みを導入しましょう。

まとめ

気密性、高断熱はエコの観点から考えると、冷暖房による電気代の節約にも繋がります。しかし気密性の高い住宅には、それに対応した換気システムが必要です。人工的に調節された温度環境は快適ですが、自然の風の流れも効率よく取り入れることのできる、そんな設計が理想的といえるでしょう。

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